「日本に着いたはいいものの、役所・銀行・携帯……いったい何から手をつければいいの?」
しろこの記事は、アメリカの大学を卒業して日本に本帰国した若者向けに、帰国直後にやる8つの手続きをまとめたものです。住民票から銀行・クレジットカード・SIM・アプリ設定まで、娘りんが実際にたどった順番で解説します。
アメリカを発つ前にやっておくこと(銀行の処理・SMS認証の移行・荷物・国際引越し)は本帰国準備①|帰国前2ヶ月にアメリカでやる8タスクにまとめています。まだの方はそちらから読むと流れがつかめます。
帰国直後にやる8つの手続き
まずは全体像から。①の住民票がすべての手続きの起点になるので、必ず最初に動きます。
住民票の転入届を出す(帰国後14日以内)
マイナンバーカードを申請する
健康保険に加入する
国民年金の手続きをする
d NEOBANK(住信SBIネット銀行)の口座を開く
三井住友カード(NL)でクレジットカードを作る
格安SIMを契約する
日本のアプリを設定する
①住民票の転入届を出す(すべての起点)
帰国したら、まず住む市区町村の役所へ転入届を提出します。期限は帰国後14日以内。海外へ転出していた人は「国外からの転入」という扱いになります。
なぜ最初かというと、住民票がないと健康保険・年金・銀行口座・携帯契約のほぼすべてが進まないからです。りんも、ここを片付けてから一気に手続きが回り始めました。
②マイナンバーカードを申請する
転入届を出すと、その場でマイナンバー(個人番号)が割り当てられます。続けてマイナンバーカードの申請もしておきましょう。
カードは就職・銀行口座開設・健康保険証との一体化など、これからのあらゆる手続きで本人確認書類として使えます。発行までは1ヶ月前後かかるので、早く申請するほど後がラクです。
カードができるまでは「個人番号が記載された住民票の写し」で代用できる手続きも多いです。役所で1〜2枚取得しておくと安心。
③健康保険に加入する
日本では全員が公的医療保険に入る義務があります。帰国直後は、状況に応じて2つの入り方があります。
- 親の扶養に入れる場合:親が会社員なら、その健康保険に「被扶養者」として加入できます(保険料の自己負担なし)
- 自分で入る場合:国民健康保険に加入します(役所で手続き)
りんはまだ就職前なので、しばらくは親の扶養に入る形を選びました。就職が決まれば、勤務先の社会保険に切り替わります。
④国民年金の手続きをする
20歳以上は国民年金への加入が義務です。大学を卒業して就職するまでの期間は「第1号被保険者」となり、自分で保険料を納めることになります。
ただし、帰国直後で収入がない・少ないうちは保険料免除・納付猶予制度を申請できます。役所または年金事務所で相談してみましょう。
猶予は「免除」ではありません。後から追納できますが、放置すると将来受け取る年金額が減ります。就職して落ち着いたら追納も検討を。
⑤d NEOBANK(住信SBIネット銀行)の口座を開く
給料の受け取り、親からの送金の受け皿、生活費の管理——日本の銀行口座は帰国後すぐに必要になります。我が家がりんにすすめたのはd NEOBANKです。理由はシンプルです。
- スマホアプリだけで開設まで完結する(窓口に行かなくていい)
- ATM手数料・他行振込手数料が条件付きで無料になる
- SBI証券と連携でき、将来の資産形成にそのままつなげられる
- 外貨・海外送金にも強く、アメリカ時代のドルの受け皿としても使いやすい
STEP1で紹介した親代行送金プラン(親がドルを預かり、良いレートで日本円に替えて送る方法)の着金先も、このd NEOBANKの口座にしておくとスムーズです。



親子間でまとまった額を送金する場合、年間110万円を超える贈与には贈与税がかかることがあります。金額が大きいときは税理士に相談を。
⑥三井住友カード(NL)でクレジットカードを作る
帰国後の生活では、クレジットカードが1枚あると何かと便利です。ネット通販・サブスク・公共料金・スマホ代——日本もキャッシュレスが進み、カード払いが前提の場面が増えています。アメリカでカードを使っていた人なら、感覚はつかみやすいはずです。
ただし、日本のクレジットヒストリー(信用情報)は、帰国するとゼロからのスタート。アメリカでの利用実績は引き継がれません。だからこそ最初の1枚は、「年会費が無料で、無理なく持ち続けられるカード」を選ぶのが鉄則です。
最初の1枚に三井住友カード(NL)をすすめる理由
我が家がりんにすすめたのは三井住友カード(NL)です。「NL」はナンバーレスの意味で、カード券面に番号が印字されていないタイプ。新社会人の「最初の1枚」として定番のカードです。
- 年会費が永年無料:持っているだけではお金がかからない。使わない月があっても損しないので、1枚目に最適
- ナンバーレスで安全:カード番号が券面にないため、紛失や盗み見に強い。番号は専用アプリで確認できる
- よく行く店で還元率が高い:対象のコンビニ・飲食店(セブン-イレブン・ローソン・マクドナルド・サイゼリヤなど)でスマホのタッチ決済を使うと、最大7%のポイント還元(※付与の条件・上限あり)。若い世代の生活圏とよく合う
- 申し込みがオンラインで完結:スマホから申し込め、審査も早い。帰国直後でも作りやすい
- SMBCグループの安心感:大手で、サポートも手厚い
カード代金の引き落とし口座には、⑤で開いたd NEOBANKの口座を指定すればOK。利用明細やカード番号は、専用アプリ「三井住友カード Vpassアプリ」でスマホからいつでも確認できます。
還元率やキャンペーンの内容は変わることがあり、審査の結果も人それぞれです。申し込み前に、最新の条件を三井住友カードの公式サイトで確認してください。



⑦格安SIMを契約する
アメリカの携帯を解約したら、日本のSIMが必要です。就活・バイト中は固定費を抑えたいので、大手キャリアより格安SIMがおすすめ。月1,000〜2,000円台で十分使えます。
選ぶときの比較ポイントは、この3つだけ押さえればOKです。
- 月のデータ容量(自宅にWi-Fiがあるなら3〜5GBで足りることが多い)
- 通話の頻度(かけ放題オプションが必要かどうか)
- 申し込み方法(店舗でサポートを受けたいか、オンラインで完結したいか)
契約には本人確認書類(住民票・マイナンバーカード等)と、日本の銀行口座またはクレジットカードが必要です。⑥までを先に済ませておくと一度で契約できます。
⑧日本のアプリを最初に入れておく
最後に、帰国後の生活をスムーズにするスマホアプリを入れておきましょう。数年ぶりの日本生活では「これがないと不便」というアプリが意外とあります。
下のアプリ名をタップすると、iPhoneのApp Storeのページが開きます。Androidの方は、Google Playで同じ名前を検索してください。
行政・公共
- マイナポータル:マイナンバーカードと連携し、年金・健康保険・給付金などの行政手続きをオンラインで確認できる
お金・キャッシュレス
- d NEOBANK(住信SBIネット銀行)アプリ:残高確認・振込をスマホで完結
- PayPay・楽天ペイ:日本はQRコード決済が主流。現金より早い場面が多い
- MoneyForward ME:銀行・カード・電子マネーを1つにまとめて家計を見える化。帰国直後の出費が読めない時期に特に役立つ
- 三井住友カード Vpassアプリ:⑥で作る三井住友カード(NL)の利用明細・ポイント・カード番号をスマホで管理
生活の安心
- 電話帳ナビ:知らない番号からの着信が「営業電話」「宅配便」などと表示される。数年ぶりの日本で迷惑電話の判断がつかないうちは心強い



帰国直後の手続きチェックリスト(保存版)



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しろの母心ひとこと






手続きが片付けば、いよいよ生活のスタートです。次回は、帰国後の生活費の目安と、就活のスケジュールについてまとめます。





