「来月、日本に戻ることになったんだけど……何から始めればいい?」
このガイドは、高校まで日本にいてアメリカに数年滞在後、本帰国する若者を対象に書いています。日本語や日本文化は問題ないけど、数年のブランクがある——そんな方に向けた実用的な情報をまとめました。
フェーズごとに「何をすべきか」を整理したので、ぜひ参考にしてみてください。
フェーズ1:帰国前の準備(出発の1〜2ヶ月前)
帰国前に日本側・アメリカ側の両方で済ませておくことがあります。焦らず、余裕を持って進めましょう。
アメリカ側の銀行口座をどうするか決める
アメリカの銀行口座は、帰国後すぐに使わなくなる場合がほとんど。ただし、奨学金の返済口座として使っている場合や、クレジットヒストリーを維持したいケースもあるので、すぐに解約するかどうかは慎重に判断しましょう。
- 残高を確認し、必要なら日本の口座に送金(Wiseが手数料安くておすすめ)
- 口座を維持するなら最低残高の条件を確認
- 解約するなら窓口またはオンラインで手続き
携帯電話の解約・番号引き継ぎ
アメリカの携帯番号を使い続けるか、解約するかを決めましょう。連絡先として使っているサービスのSMS認証に登録されている場合、番号解約前にメールアドレス認証へ切り替えておくのが鉄則です。
- Apple ID・Google アカウントの電話番号認証を変更
- SNS・各種アプリの2段階認証を確認
- キャリア解約のタイミングは日本のSIMが届いてから
荷物の整理と国際引越し
数年分の荷物は意外と多い。「持って帰るもの・現地で売るもの・捨てるもの」の3つに分けて整理しましょう。
- 国際郵便(UPS・FedEx)で先に送る
- 航空機の超過手荷物料金に注意(事前確認必須)
- 高価品は保険付きで発送
- FacebookマーケットプレイスやOfferUpで売れるものは売る
フェーズ2:帰国直後の手続き(帰国後1〜2週間以内)
①住民票の転入届
帰国後14日以内に、住む市区町村の役所へ転入届を提出する
パスポート・海外からの帰国証明・在留カード(持っていれば)を持参
住民票が発行されると、他の手続きがスムーズに進む
②マイナンバーカードの取得
転入届と同時に、マイナンバー通知カードの受け取り手続きも役所で行えます。マイナンバーカードは就職・銀行口座開設・健康保険証の紐付けなどあらゆる手続きで役立つので、早めに作っておきましょう。
③日本の銀行口座を開設する
バイトの給与受け取りや生活費の管理に必須。おすすめは以下の3つです。
- ゆうちょ銀行:全国どこでも使える、ATM手数料が安い
- 三菱UFJ・三井住友:就職後のメインバンクとして定番
- 楽天銀行・PayPay銀行:ネット銀行で手数料お得、スマホ完結
住民票と本人確認書類(パスポート+マイナンバーカード)があればスムーズに開設できます。
④健康保険への加入
日本では全員が何らかの公的健康保険に加入する義務があります。状況別に確認しましょう。
- 親の扶養に入れる場合:親の会社の健康保険に被扶養者として加入(無料)
- 自分で加入する場合:国民健康保険に加入(市区町村で手続き)
- 就職が決まったら:会社の社会保険に切り替わる
⑤年金の手続き
20歳以上の日本国民は国民年金への加入が義務です。学生の場合は「学生納付特例制度」を利用すれば支払いを猶予できます。
猶予≠免除です。後で追納できますが、忘れると将来の年金額に影響します。
⑥格安SIMを契約する
バイト・就活中は月々の出費を抑えたいもの。格安SIMは月1,000〜2,000円程度で使えるものも多く、最初の1〜2年にぴったりです。
- povo2.0:基本料0円で必要な時だけ追加(スマートな節約向け)
- IIJmio・mineo:データ量が多く使いやすい
- 楽天モバイル:3GBまで無料、パートナーエリアも広い
フェーズ3:バイト・就活期間(帰国後1〜6ヶ月)
短期・単発バイトの探し方
就活中は突然の面接が入るので、シフトの融通が利く仕事がベストです。おすすめのサービスはこちら:
- タイミー・シェアフル:単発・スポットバイトのマッチングアプリ。面接なし、当日払いも可
- Indeed・バイトル:条件で絞り込みやすい求人サイト
- 英語を活かすなら:観光地の接客・英語塾講師・翻訳バイトなど
英語力は立派な武器!「英語ができる人募集」の求人を積極的に探しましょう。時給アップにもつながります。
就活スケジュールと生活費の目安
帰国してすぐに就活が始まるわけではありません。焦らず、まずは生活基盤を整えることが先決です。
- 帰国〜1ヶ月:手続き・生活基盤の整備・バイト開始
- 1〜3ヶ月:就活準備(履歴書・自己分析・業界リサーチ)
- 3〜6ヶ月:本格的な就職活動・面接
内定先との連絡・入社準備
就活が進んで内定をもらったら、入社前にやるべきことを確認しましょう。
- 内定承諾書の提出期限を確認
- 入社書類(健康診断書・卒業証明書・住民票など)の準備
- 給与振込口座の登録(銀行口座が必要)
- 通勤経路・交通費申請の確認
英語力をキープする方法
せっかく身につけた英語力、日本に帰ると使わなくなってどんどん落ちていきます。意識的に維持しましょう。
- 英語のポッドキャスト・YouTubeを日課にする
- オンライン英会話(DMM英会話・Cambly等)で週2〜3回会話練習
- 英語日記・SNS投稿を英語で書く習慣をつける
- 就活では「TOEIC・英検・TOEFLのスコア」として数値化するのも有効
フェーズ4:社会人準備(入社1〜2ヶ月前)
スーツ・ビジネス服を揃える
日本の就職活動・社会人生活ではスーツが基本。アメリカとは文化が違います。
- スーツ:最低でも2着は用意(洗い替え用)
- シャツ・ネクタイ・革靴も日本スタンダードに合わせる
- AOKIやコナカなら就活セットがお手頃価格で揃う
ビジネスマナーの基本を押さえる
日本のビジネスマナーはアメリカとかなり違います。数年ぶりの日本社会では特に以下を意識しましょう。
- 名刺交換のマナー:両手で渡す・受け取る、すぐにしまわない
- 敬語・謙譲語:日本語は問題なくても、ビジネス敬語は別物
- メールの書き方(件名・書き出し・締め)
- 報連相(報告・連絡・相談)の文化
YouTubeに「ビジネスマナー 基本」で検索するとわかりやすい動画がたくさんあります。入社前に一度見ておくと安心です。
アメリカ経験の活かし方
アメリカでの経験は、日本の職場で唯一無二の強みになります。
- 英語力:英語が必要なプロジェクト・海外担当で活躍
- 異文化適応力:グローバルチームや外国人同僚との橋渡し
- 自主性・積極性:アメリカ式の「まず動く」姿勢は日本でも評価される
- 視野の広さ:海外視点で提案できる人材は貴重
よくある質問
転入届を出すと番号が発行されますが、マイナンバーカード(顔写真付き)の発行には1〜2ヶ月かかります。カードが届くまでは通知カードで代用できる手続きも多いです。
前年の所得に応じて計算されます。帰国直後で前年所得が少ない・またはゼロの場合は月数千円〜1万円程度になることが多いです。役所で事前に試算してもらえます。
TOEICスコア(700点以上あれば明記)、具体的なエピソード(「現地の学校でプレゼンを英語でこなした」など)、語学以外のソフトスキル(異文化コミュニケーション・適応力)も一緒にアピールするのが効果的です。
まとめ:本帰国準備チェックリスト
✅ 本帰国準備チェックリスト(全20項目)
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