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しろです。前回はFidelity CMAで本人確認に詰まった話を書きました。Schwabは閉鎖、Fidelityは個人もジョイントもダメ——「もう私の米国口座、無理なのでは」と本気で落ち込んだ夜があったほどです。
でも、夫みんとが提案してくれたWise USを試してみたら——拍子抜けするほどあっさり開設できました。所要時間は実質30〜40分。日本語で全部進められて、SSNでスムーズに本人確認も通過。今は米ドル・日本円の両方を1つの口座で管理できていて、物理デビットカードも届くのを待っている状態です。
この記事は「アメリカ銀行口座シリーズ」全4回の第3回。前2回が「失敗の読み物」だったのに対し、こちらは純粋な開設ハウツーです。スクショを多めに使って、駐在ママでも詰まらないよう全手順をまとめました。最後にWiseならではの注意点も書いておきます。
本記事の手順・画面は2026年5月時点のものです。Wiseのアップデートで表示は変わる可能性があるため、最終的な操作は公式画面に従ってください。スクショに映る個人情報は黒塗りでマスクしています。
なぜ駐在ママでもWise USなら通るのか
Wise USは、銀行ではなく送金サービス出身のフィンテック。銀行業務はパートナー銀行(Community Federal Savings Bank等)が裏で担っている形ですが、口座番号・ルーティングナンバー・デビットカード・残高への利息など、駐在ママが日常で使う機能はちゃんと揃っています。
大手銀行と決定的に違うのは、「最初から国境をまたぐ顧客」を想定した本人確認のつくり。SSNと外国籍の組み合わせがデフォルトで通る前提なので、Thin File(信用履歴が薄い)で弾かれにくい——というのが私の体験的な感触です。
- 日本語フル対応:申込みフローも管理画面もアプリも全部日本語
- 本人確認はSSNでOK:信用履歴が薄くても通りやすい
- 米ドル+日本円を同じ口座で保有:両替・送金も同一画面
- 物理デビットカード発行可:9 USDで、海外旅行・一時帰国時にも便利
- USD残高に利息:放置でも少しずつ増える
- 口座情報を取得して給与・副収入の受取口座にできる:ACH/SWIFT対応
Wise USは「米国の銀行と完全互換」ではありませんが、日常使いには十分。とくに「メインバンクはSchwab/Fidelity(夫名義)、サブで自分名義のWise」という持ち方は駐在ママの定番になりそうです。
開設前に準備するもの
申込みフォームを途中で止めずに済むよう、先に手元に揃えておくとスムーズです。
申込み開始前にスタンバイする情報
- パスポート(名前のローマ字表記確認用)
- SSN(社会保障番号)
- 米国の現住所(番地・Apt・市・州・ZIP)
- 米国の電話番号(SMS認証用)
- メールアドレス
- 物理デビットカードを申込む場合:クレジットカード等の支払い手段(9 USD)
Schwabのときの反省で、申込みは同じデバイス・同じネットワーク・VPNオフで最初から最後まで完結させました。私はパソコンのChromeで進めましたが、スマホでもアプリでも基本流れは同じです。
STEP1:アカウントの種類を選ぶ
Wise公式サイトから「アカウント登録」をクリック。最初に出てくるのは個人 / 法人の選択画面。駐在ママの自分用なので「個人アカウント」を選びます。

STEP2:主な居住国を選ぶ
次は居住国の選択。「アメリカ」を選ぶと、米国版のWise(Wise US)に振り分けられます。州は「テキサス州」を選択しました。

ここで日本を選ぶと「日本居住者向けのWise」になります。米国版とは口座情報の付き方が違うので、駐在中は必ず「アメリカ」を選ぶこと。一時帰国中も住民票が抜けたままなら米国扱いでOKです。
STEP3:アメリカで使える機能を確認
続いて、アメリカ居住者として使えるWiseの機能一覧が表示されます。海外送金・資金の保有と両替・カード決済・資金の受け取り・利息の5項目。私はこの画面で「あ、これ駐在ママに必要な機能ぜんぶある」と確信しました。

しろSTEP4:個人情報を入力
名前・生年月日の入力画面。名前は必ずパスポート表記と完全一致させます。半角ローマ字・大文字、ミドルネームがあればここに含めて入力。後でカードの名義にもなる箇所なので慎重に。


パスポートと違う表記(旧姓・スペース有無・ローマ字違い等)で入れると、後で本人確認に引っかかります。Schwabで散々学んだ教訓を、ここで生かします。
STEP5:米国住所を入力
米国の現住所を入力します。番地・Apt番号・市・州・ZIPの順。クレジットカードや電気・ガスの請求書に記載されている表記に揃えるのがコツ。表記揺れがあると後でWiseから住所証明書類を求められることがあります。


続いて市民権の選択。私は日本国籍なので「日本」を選択。ここで日本を選んでも、米国住所であれば米ドル口座は開設できます(むしろ駐在員ならこれが正解)。


STEP6:開設の流れ(5ステップ)を確認
ここまでで「アカウント開設の入口」が完了。Wiseアカウントの設定手順として、次の5項目が表示されます。残りはこの順で進めればOK。


個人情報を入力する(ここまでで完了)
通貨を選択する(米ドル+日本円を追加)
カードを選択する(デジタル or 実際のカード)
本人確認をする(SSN入力)
支払い情報を追加する(カード作成費用の決済)
STEP7:通貨を選ぶ(米ドル+日本円)
Wise最大の魅力ポイント。米ドルだけでなく日本円も同じ口座で保有できます。私は米ドル+日本円の2つにチェックを入れて続行しました。


米ドルを選ぶと、Wise US名義の口座番号とルーティングナンバー(ACH/ABA)が発行されます。これが事実上「米国の銀行口座」として使えるエッセンス。日本円側は、日本の家族からの送金受取や、自分の日本口座への両替に使えます。
米ドル残高はUSDの利息が、日本円残高にも円の利回りが付与されます(その時々の市況による)。Schwabにあった利息機能、Wiseでも普通に得られるんだなと感心しました。
STEP8:SSNで本人確認
ここが本記事のクライマックス。FidelityとSchwabで私を阻んだ「本人確認」の壁、Wiseではどう乗り越えたか——答えは、SSNを正確に入力するだけでした。


入力後、Wise側で自動チェックが走り、私の場合は数秒で本人確認完了。Fidelityで弾かれたあとだっただけに、画面に「確認できました」の表示が出たときは思わず声が出ました。






SSNがまだ手元にない方(赴任直後・申請中)は、ITINでも代用可能と画面に書かれていますが、ITIN・パスポートのみだと顔写真付き身分証の追加提出が必要になります。SSN取得後がいちばんスムーズです。
STEP9:デビットカードを申込む(任意)
本人確認が通れば、口座の基本機能(送金・受取・両替)はすぐに使えます。さらに物理デビットカードを申込むと、海外旅行先や一時帰国時の引き出し・支払いに便利。私は迷わず物理カードを申込みました。


選択肢は2つ:
- デジタルのみ(無料):Apple Pay / Google Walletに即追加可。すぐ使える
- 実際のカード(9 USD):物理カードが郵送で届く(10〜13日)。現金引き出しも可
私は物理カード(9 USD)を選択。一時帰国時に日本のATMでJPY引き出しもできる(手数料は別途)ので、駐在ママには物理カードがおすすめです。
配送先住所を入力(最初に入れた米国住所がデフォルトで入ります)。配送方法は普通郵便(無料)か速達(12.50 USD)。普通郵便でも10〜13日で届く予定だったので、無料の普通郵便を選びました。


最後にカード名義・配送先・配送方法の最終確認をして、9 USDをクレジットカード等で決済すれば申込み完了。あとは郵送を待つだけです。
開設完了!の手応え
所要時間は実質30〜40分。フォーム入力10分・通貨選択5分・SSN本人確認5分・カード申込み10分、といったところ。Schwabの2か月間の戦いと比べると、本当に拍子抜けです。






Wiseを使う上での注意点
あっさり開設できたWiseですが、銀行ではないがゆえの注意点もいくつかあります。私が事前に押さえておきたかったポイントを共有します。
- FDIC保険対象:パートナー銀行経由でFDIC保険が適用される建付け。詳細は公式ガイドで最新情報を確認
- 小切手(チェック)の発行はなし:小切手払いが必要な家賃・公共料金には別途口座が必要
- ACH直接振替の受取はOK、引落としは制限あり:給与受取はOK、すべての請求書を自動引落としにできるわけではない
- 米ドル⇔日本円の両替で為替差益:円転した瞬間がIRSの課税イベントに該当することがある(少額免除あり)
- ATM引き出しは月100 USDまで無料(その後は1.5 USD+1.75%)
「Wise一本で完結」より「大手銀行(夫名義のメイン)+Wise(自分名義のサブ)」の併用がベター、というのが我が家の結論。家計の主軸は別途確保しつつ、自分の独立口座として持つ——という使い方が現実的です。
次回:駐在ママ向け銀行選び総まとめへ
シリーズも残すところあと1回。最終回では「結局、駐在ママはどの銀行をどう使い分ければいいのか」を、Schwab・Fidelity・Chase・Bank of America・Wise USを横並びで比較しながら整理します。
ジョイント口座を作るタイミング・信用履歴の育て方・ChexSystemsの仕組み・将来BofA等にステップアップする場合の準備、までを総まとめに。これからアメリカ口座を作る方には、シリーズ4回目だけ読んでも実用的にまとめておきます。



まとめ
- Wise USは送金サービス出身のフィンテック。SSNと外国籍の組み合わせがデフォルト対応で、駐在ママでも本人確認が通りやすい
- 所要時間は実質30〜40分。日本語フル対応・米ドル+日本円の両方を1口座で保有可
- 開設の流れは個人情報→通貨選択→カード選択→SSN認証→支払い情報の5ステップ
- 物理デビットカードは9 USD・10〜13日で到着。海外旅行・一時帰国にも便利
- 小切手発行なし・ATM無料枠あり・両替時の為替差益はIRS課税対象などの注意点も
- 大手銀行(メイン)+Wise US(自分名義のサブ)の併用が駐在ママの現実解






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この記事は筆者の実体験をもとにした内容です。Wiseのサービス内容や手数料は変更されることがあります。最新情報はWise公式サイトで必ずご確認ください。本記事は税務・金融アドバイスを目的としたものではなく、税務・FBAR/FATCA等の申告については専門家にご相談ください。









