一時帰国の買い物シリーズも、今回が最後です。これまでの4回は「自分と家族のために買って帰るもの」でしたが、最終回は少し毛色が違います。こちらでお世話になっている人に渡すものの話です。
しろこの記事を書き始めた時点では、まだ渡せていませんでした。その後、新学期のESLが始まって無事にお渡しできたので、前半は何をどう選んだか、後半は渡してみてどうだったかの2部構成になっています。同じところで迷っている方の役に立てばと思います。
そもそも、先生に贈り物っているの?
アメリカの学校には、先生に感謝を伝える文化があります。学期の終わりやTeacher Appreciation Weekに、子どもの担任へちょっとした品やギフトカードを渡す家庭は珍しくありません。
ESLのクラスも同じで、教会やコミュニティセンターのクラスは、先生がボランティアということも多いです。無償で時間を割いてくださっている相手に、何も返さないのは落ち着かない。というのが正直なところでした。



そして日本から来ている私たちには、ひとつだけ強みがあります。日本のものを持ってこられることです。ここでは手に入らないものは、それだけで特別になります。
選ぶときに決めた5つの条件
お店で迷子にならないように、先に条件を決めてから買いに行きました。


特に効いたのは②の人数分そろうことです。ESLは先生が複数いたり、途中で入れ替わったりします。「あの先生にだけ渡していない」という事態がいちばん避けたい状況なので、予備を含めて多めに買うことを前提に、同じものが数を揃えて買える品にしました。
③の値段も大事でした。アメリカでは高価すぎる贈り物はかえって相手を困らせます。気軽に受け取ってもらえる範囲に収めるのが、結局はお互いにとって楽です。
候補を4つの軸で比べてみる
条件が決まると、候補が絞れていきます。日本らしくて渡しやすいものを並べて比べました。


- お菓子… 喜ばれるのは間違いないのですが、賞味期限があり、アレルギーの確認も要ります。かさばるのも難点です
- 食器・陶器… 日本らしさは満点でも、割れる不安を抱えて太平洋を越えることになります
- 扇子… きれいですが、実際に使う場面がどれくらいあるかを考えると迷いました
- 手ぬぐい・和柄の文房具… 軽くて数も揃う優等生。最後まで候補に残りました
食べ物をアメリカに持ち込む場合は、入国時の申告が必要です。個包装の菓子類は基本的に問題ありませんが、肉や乳製品を含むものは避けたほうが無難です。
選んだのは「がま口」でした
最終的に決めたのは、がま口の小銭入れです。


ぽっちり(pocchiri)という、2012年に京都で生まれたがま口の専門ブランドのものです。ブランド名は、がま口の留め具についている小さくて丸い突起「ぽっち」から来ているそうで、その説明を聞いてから見ると、あの金具がやけに愛らしく見えてきます。
売り場はこんな雰囲気でした。同じ形で柄だけが違うものがずらりと並んでいるので、「人数分そろえる」という条件にはうってつけでした。


富士山、鳥獣戯画、猫、金魚……と、日本らしいモチーフがひと通りそろっています。値札のとおりミニサイズは1個2,000円弱なので、先生ごとに柄を変えても予算が読めるのがありがたいところでした。わが家は先生の人数+予備で6個買いました。
ちなみに、買った6個の実物もお見せしようと袋から出しかけたのですが、開けると包装が破けそうだったのであきらめました。渡す前に包装を傷めては元も子もないので、売り場の写真で代えさせてください。
がま口を選んだ理由
- 軽くて薄い… スーツケースの隙間に人数分入りました。ここが決め手です
- 説明が要らない… パチンと開く金具と和柄で、ひと目で日本のものだと伝わります
- 本当に使える… アメリカは硬貨をよく使うので、小銭入れは実用品として成立します
- Made in Japan… 日本製であることがきちんと書かれているのは、贈り物として安心感があります
- 包装がそのままギフトになる… 写真の赤い袋がそのまま渡せる仕上がりで、こちらでラッピングを用意しなくて済みました



最後の「包装がきれい」は、買うときには意識していなかった副産物でした。アメリカでギフト用の袋を探し回る手間がまるごと消えたので、買う時点で包装まで見ておくのは、次からの基準にします。
買ったのは東京ソラマチ
購入したのは東京スカイツリータウン・ソラマチの店舗です。一時帰国の限られた日程で贈り物を揃えるなら、ここはかなり効率が良い場所でした。
- 観光のついでに行ける… 家族でスカイツリーに寄る流れでそのまま買い物ができます
- 日本らしい雑貨の店が集まっている… 一軒ずつ街を歩き回らずに比べられます
- まとめ買いに強い… 土産物需要のある立地なので、同じ品を数そろえやすいです
一時帰国中は本当に時間がありません。「贈り物を買う場所」を1か所に決めて、そこで完結させるのがいちばん現実的でした。
同じ雰囲気のがま口は日本のAmazonでも買えます
ぽっちりのミニがま口は、私が探した限りAmazon.co.jpでは扱いがありませんでした(公式サイトか店舗での購入になります)。ただ、がま口そのものは日本製のものが数多く出ていて、ソラマチまで行く時間がない、日程が合わないという場合はこちらでも十分そろえられます。
ここから紹介するのは、私が買ったぽっちりのものではありません。サイズ感や雰囲気が近い別ブランドのがま口です。実際に使ったうえでの推薦ではない点だけ、先にお断りしておきます。
鳥獣戯画|説明が要らない日本らしさ
売り場にも鳥獣戯画の柄がありました。カエルとウサギが相撲を取っている、あの絵です。説明しなくても「日本のものだ」と伝わる強さがあります。3.3寸(約12cm)なので、小銭だけでなくカードや鍵も入る大きさです。
富士山|いちばん外さないモチーフ
迷ったら富士山です。売り場でも赤・金・青と色違いで並んでいました。相手の好みが分からないときや、男性の先生に渡すときにも選びやすいモチーフだと思います。
猫|女性の先生に渡しやすい
猫の顔がそのままがま口になっているタイプ。売り場でも白猫・黒猫・招き猫が並んでいて、実際にいちばん人気がありそうでした。2.6寸(約9.5cm)と小さめなので、小銭専用の割り切ったサイズです。
選ぶときのコツはサイズです。3.3寸(12cm前後)はカードも入るので実用寄り、2.6寸(9.5cm前後)は小銭専用で、かさばらないぶん人数分を持ち帰るのが楽です。人数分そろえるなら、同じ商品で色柄違いを選べるものにしておくと迷いません。
渡してみて分かったこと
新学期のESLが始まったタイミングで、先生にお渡ししました。結論から言うと、渡してよかったです。心配していたことは、ほとんど取り越し苦労でした。
その場で開けて、その場で盛り上がる
いちばん印象に残ったのはここです。渡した瞬間に、先生はその場で袋を開けてくれました。日本だと「あとで開けますね」が多いと思うのですが、アメリカでは贈った人の目の前で開けて、その場で感想を言うのが普通のようです。



そして最後はハグでした。英語がうまく出てこなくても、気持ちはちゃんと伝わるのだと実感した瞬間です。



この「その場で開ける文化」は、贈り物を選ぶときの基準にも関わってきます。開けた瞬間に「わあ」となる見た目が、日本で渡すとき以上に大事です。がま口は、開けたときに柄が目に入り、金具をパチンと鳴らして遊べる。その場の会話が自然に生まれる贈り物でした。
心配していた3つの答え合わせ
渡す前に気にしていたことを、順に振り返ります。
- ① 数は足りるか… 予備を含めて多めに買っておいたので、慌てずに済みました。「多めに買う」は正解でした
- ② 渡すタイミング… 考えすぎでした。その場で開けて盛り上がる文化なので、いつ渡しても「その場が明るくなる」だけです。悩むより早めに渡してしまうほうが楽です
- ③ 物でよかったのか… ギフトカードだったら「チャームも付けられるね」という会話は生まれなかったと思います。お金では置き換えられない部分を渡したかった、という当初の狙いどおりでした






アメリカでは、贈り物は目の前で開けてもらうのが前提です。「開けた瞬間に絵になるか」「その場で会話が生まれるか」で選ぶと外しません。
よくある質問
- 先生への贈り物は、いくらくらいが目安ですか?
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明確な決まりはありませんが、高価なものは相手を困らせます。気軽に受け取ってもらえる範囲に収めるのが無難です。日本らしさのあるものなら、金額よりも「わざわざ持ってきてくれた」ことのほうが伝わります。
- がま口はどこで買えますか?
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ぽっちりは京都のブランドで、東京スカイツリータウン・ソラマチのほか各地に店舗があります(公式サイト)。がま口自体は和雑貨店や空港の土産物店でも扱いがあるので、日程に余裕がなければ空港でも間に合います。
- お菓子を持ち込むときの注意は?
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個包装で原材料が分かるものを選び、入国時の税関申告で「食品あり」と正直に申告してください。肉や乳製品を含むものは持ち込めないことがあります。
- 渡すとき、何か言ったほうがいいですか?
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難しい英語は要りません。「This is from Japan. Thank you for teaching us.」くらいで十分に伝わります。相手はその場で開けてくれるので、あとは一緒に喜べば会話になります。
- 先生以外にも渡す相手はいますか?
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ご近所さん、子どもの学校の先生、いつも助けてくれるママ友など、機会は意外とあります。同じものを多めに持ち帰っておくと、急に必要になったときに困りません。
- ポチ袋は使えますか?
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我が家では結局出番がありませんでした。日本ではお年玉やちょっとしたお礼に便利ですが、現金を人に渡す習慣が違うので、使いどころが限られます。かわいいので買ってしまいがちですが、優先度は低めです。
まとめ
- ESLの先生や周りの人へのお礼は、日本から持ち帰るのがいちばん強い
- 選ぶ条件は「軽い・人数分そろう・高すぎない・日本らしい・使える」の5つ
- 我が家が選んだのはがま口(京都のぽっちり)。軽くて、実用的で、包装まできれい
- 買う場所は1か所に決める。ソラマチのような施設は一時帰国と相性がいい
- 高価すぎる贈り物は避ける。金額より「わざわざ持ってきた」ことが伝わる
- アメリカではその場で開けてもらうのが前提。開けた瞬間に絵になるものを選ぶ
- 食品を持ち込むときは税関で正直に申告する
シリーズはこれで5本そろいました。一時帰国は毎回あわただしいですが、買うものを先に決めておくだけで、当日の自分がずいぶん楽になります。
一時帰国で買って帰るもの・シリーズ5本
- ① 駐在ママのキッチン|一時帰国で揃える日本の優秀アイテム
- ② 駐在ママの美容|一時帰国で揃える日本のスキンケア
- ③ 駐在ママのインテリア|一時帰国で買ってよかった日本の生活用品
- ④ 駐在ママの衣類|一時帰国で買って帰る日本の服・小物
- ⑤ 駐在ママの贈り物|ESLの先生へ渡す日本のプチギフト(この記事)
食品・日用品をまとめて見たい方は 一時帰国で絶対買うべき日本の食品・日用品リスト もどうぞ。









